ハムフェアに活気を
昔の(といっても私が開局した15年ほど前だが)ハムフェアは、東京・晴海の国際見本市会場で開かれていた。決してきれいとはいえないが結構広い会場で、1階がJARLやJAIA関連の展示で2階がクラブ局の展示だったと記憶している。このころのハムフェアは参加している販売店やクラブ局が非常に多く、非常に活気にあふれたものだった。会場の古さも逆にアマチュアにぴったりな感じだった。ところが晴海の会場が使えなくなり、会場が東京ビッグサイトに移り、横浜になってまた東京に戻ってきて....といろいろと会場が変わったのだが、ひとついえることは、小奇麗で賃貸料が高そうな会場はどうもアマチュアには似合わないということだ。それでも集まる人が多ければ、一般の展示会と同様の雰囲気なので良いのだが、どうもクラブの展示や即売の内容と展示会向けのきれいな会場との間に落差を感じるようになってきた。年々入場者が減って、使うスペースも明らかに狭くなってきているのがわかるが、ますます内容と会場の落差が目立ってきていると思う。
それと、ハムフェアの毎年の催しとひとつとして、「自作品コンテスト」が開かれているが、なぜかソフトウェアの部門がない。実施要領を見てもなぜか
となっており、ソフトウェアでの参加ができないようになっている。これに関しては、数年前であったが、ハムフェアの会場にいらっしゃったJARLの方に要望して、連絡先もお渡しして「検討結果をご連絡します」とのことだったのだが、その後なしのつぶてだ。電子回路や実装技術を駆使してメーカー品としては実現できないアイディアを競い合うのは、入賞作品を見てもおもしろいし、その存在はもちろん否定するわけではないけど、ソフトウェアやインターネットと無線を組み合わせるような技術に関する部門を設けるべきだと思うのだが。ご存知の方も多いかもしれないが、現在IT業界で活躍している方々の中には、以前はアマチュア無線を楽しんでいたという方も少なくない。決してアマチュア無線とは無関係にIT関係の技術が進展しているわけではないのである。ソフトウェアを競い合うというのは、アマチュア無線の世界に若い人が戻ってくるきっかけのひとつにもなると思うのだが...。
【募集作品】応募は各部門とも1個人・1団体1点とし、作品は完成品であって使用可能なもので,応募者自身(個人・団体の別は問いません)が製作したもの。
※ソフトウェアが主体となるものは除きます(ソフトウェアが部品として使用されている場合はさしつかえありません)。
....