Magic Mouseを丸一日使ってみて

使い始めて未だ1日しか経っていないMagic Mouse。本来ならもう少し使った上で書いても良いかもしれないけれど、1日でもいろいろと見えてきたので書いてみることにする。私の環境はMacbook Early 2008 黒ポリカーボネイトで、OSは、Leopard(10.5.8)。自宅では常にリッドクローズドモードで使用。

開梱時の注意

Magic Mouseはきれいなアクリルのケースに入れられており、マウスの本体下部が粘着テープで固定されている。ここで購入した人への注意点。箱からマウスを取り出すときに無理な力をかけてはいけない。私は思いきり引っ張って、粘着成分が裏蓋にこびりつくと同時に、電池部分の金属の裏蓋を微妙に変形させてしまった。変形した状態で机にマウスを置いてスライドさせると、蓋部分と机がこすれる音が...。この時点でかなり焦ったけど、気を取り直して手で変形を注意深く微修正すると、見た目には全く問題なくなった。机の上でスライドさせても違和感が無いので、そのまま使っている。

セットアップ

マウスを認識させた上でソフトウェアアップデートを実行すればサポートソフトがダウンロード・セットアップされるかと思ったのだけど、マウスをMacbookに認識させた後にソフトウェアアップデートを実行しても変化無し。再起動しても状況は変わらずだった。アップルのサイトを探すと「Wireless Mouse ソフトウェア・アップデート 1.0(Leopard)」がダウンロードできるので、これをセットアップ。(アップデートを適用しなくてもマウスは認識されるけど、マウスカーソルの移動と左右のクリックのみ可能な状態となる)

Leopardだと「慣性スクロール」利用できず

システム環境設定で"マウス"を開くと、アップルストアの店頭で見たのとちょっと違う。よく見てみると「慣性スクロール」に関する項目が無い。どうやら慣性スクロールは、Snow Leopardでのみ利用できる模様。ちょっと残念。

使い心地

アップルストアの店頭で触ったときに、マウスが薄すぎるので手で包み込むような持ち方が出来ず、長時間使用すると疲れてくるのではと思ったのだけど、家でじっくり使ってもそのようなことは無かった。親指と薬指でマウスを両脇からつまむように持って人差し指と中指を使ってボタン操作やフリック操作を行う体制は、意外と快適。加えて撫でるだけでできるスクロールが非常に快適。2本指フリック操作によるページの戻る・進むも、思ったより操作しやすい。iPhoneのフリック操作で慣らされているせいか、押し込まなくても作用するインタフェースが気持ちよく感じる。ただ、クリックが機械式スイッチ(のみ)なのは少し残念なところ。

アプリケーションでの動作

いくつかのプログラムでMagic Mouseの動作(上下左右への1本指スクロール操作・左右への2本指スワイプ操作)を試してみた。
iTunes(9.0.2)は、曲リストの部分では上下左右にスクロール。スワイプは変化無しだった(曲の順送り・逆送りを期待していた)。Numbersではセル部分でのスクロールは動作する。スワイプではセル単位の横方向スクロールとなった。iCalではカレンダー部分ではいずれの操作も無反応だった。iPhotoでは上下方向のスクロールは動作し、左右方向は無反応だった。スワイプ操作によって選択状態の順送り・逆送りができる。Firefox 3.5ではスクロール操作は、上下左右とも期待した通りに動作する。左右のスワイプも問題ない。
Twitterクライアントについてもいくつか試してみた。最初に夜フクロウ(バージョン1.22)は、上下のスクロールが動作するけど、左右のスクロール操作は無反応。スワイプ操作によってタブが切り替わる。夏ライオン(バージョン1.12)は上下スクロールのみ動作。Echofon(0.95)も同じだった。

スリープ動作関連

Magic MouseがONの状態でMacbookをスリープ状態から復帰させると、5秒程度でマウスカーソルが現れ、利用できるようになる。
MacbookMagic Mousebluetooth接続されている状態でMacbookをスリープさせ、次にMagic Mouseの電源を切って、その後にMagic Mouseの電源を入れるとMacbookのスリープが解除された。
MacbookMagic Mouseの接続を切った状態でMacbookをスリープさせると、その後にMagic Mouseの電源を入れただけではスリープは解除されず、マウスのボタンを押すことで解除された。

電池について

付属の電池で丸一日使うと「マウスの電池残量」は98%になる。この調子でリニアに残量が減っていくと2ヶ月弱ほどしか持たない事になる。もし電池が切れたらエネループを試してみよう。

今後のMagic Mouseに望むこと

ソフトウェアのアップデートだけで可能なのであれば、ぜひタッチのみでのクリック操作と3本指操作をサポートして欲しい。それと、次のマウスは機械的なスイッチが無いマウスが面白いかもしれない(アップルストアで実物を触るまでは今回のマウスがスイッチ無しだと思っていた)。インタフェースはMacbookなどのタッチパッドと同じようにクリックはマウス表面へのタップでよいと思う。クリックしたままの移動は、ダブルタップしたままでのマウス移動....。もしかしたらこれは「次のマウス」のためにAppleが温存しているのかもしれない。