地上デジタル今後の展開を勝手に予想

2011年7月24日に現在のアナログ方式のテレビ放送が停止されると決まっている。停止までまもなく4年を切ろうとしているが、家電量販店ではいまだにアナログ放送しか受信できないテレビやビデオが大量に販売されている。きょう秋葉原のヨドバシに行ってみたら、2011年で放送が終了することが書かれた黄色いシールが張られているテレビやテープ式ビデオデッキがまだたくさんに展示されていた。
そもそも2011年までかけて全国のデジタル放送網を整備して、整備が完了したとたんアナログ放送を全国的にいきなり終了させるというのは無茶だと思うし、おそらく計画されている通りにはならないだろう。そして、アナログ停波延期となったときに、現在のサイマル送信を2011年以降も続ける体力が無い地方民放局は、つぶすわけにはいかず税金投入となり、この時点で大問題になるのではないか。結果的には民放は少なくとも3〜5年程度、NHKはさらに後5年ほどアナログ放送を続けざるを得なくなると思う。NHKの場合、アナログ放送が止まるとアナログ放送しか受信できない世帯からは受信料を徴収できなくなるし、東京・大阪をはじめとしたVHF1〜3チャンネルで放送されている地域は、携帯用のFMラジオで音声を受信できるケースも多いので、災害対策なども考えるとおいそれと電波を止めるわけにはいかないだろう。