やっと携帯電話単体でも

寝床でtypeTで書いている。

ボーダフォンは2月10日、シャープと共同で2.4インチVGA液晶を搭載した携帯電話を開発中であることを発表した。

携帯電話の表示解像度がVGAまで上がると新たなアプリケーションの可能性が広がる。たとえば(表示サイズの関係で視認性に問題があるが)電話機単体でマルチウィンドウの環境が可能となる。また、メーラのユーザインタフェースもパソコンのそれに近づけることが出来るかもしれない。このように考えると当然液晶の高解像度化は歓迎だが、扱う情報量がQVGAと比べて4倍に増えるので、速度面で大丈夫なのか気になってしまう。たとえば、スクロール性能が確保できないとウェブブラウズなどは使いにくくなる。携帯電話の場合、形状の制約からバッテリーのサイズをそれほど大きく出来ない。また、待ち受けのために無線部にも常に電力を供給しておかねばならず、消費電力に対する制限はPDAと比べても厳しいと思われる。消費電力の制約は処理性能に影響を与えることとなるので、両者のバランスが設計時に重要となるだろう。
そこで私の意見だが、たとえばウィルコムの端末で言うと、京ぽん2とW-ZERO3の間を埋める位置づけの端末に、このような高解像度液晶を採用できないだろうか?必要なときにポケットからさっと出して使いたいけど、W-ZERO3ではちょっと「重すぎる」と思っている人に向けて、形状は「携帯電話機」から少し外れるけど「片手で操作」などのポイントは携帯電話から受け継ぎ、VGA液晶や汎用OSによる種々のメリットを備えた...という端末の出現を期待してしまう。