PC-6001の開発はCMTインタフェースが頼り

まだ秋葉原のモスに居たりする。
昔の話になるのだが、PC-8001時代にはACP(アスキー・コンシューマ・プロダクツ)という会社から発売されていたカセットテープベースのエディタ・アセンブラを使用していた。購入価格は1万2千円程度だったと思う。これは当時南青山にあったアスキーまで直接出向いて購入した。それまではハンドアセンブルだったので、テープベースという不便さを感じることなく活用できた。FDDユニット(PC-80312Wコンパチ機)を購入してからはアスキーのDUAD-PCを愛用した。これはエディタ・アセンブラのセットでエディタはスクリーンエディタとラインエディタの両方が提供されていたが、私はラインエディタのみを愛用していた。PC-8001のゲームなどはこれを使って開発した。PC-6001のゲームを開発するときは当時は6001用の開発環境がなかったので、8001上で開発し、生成されたマシン語ファイルをPC-6001に転送してデバッグしていた。データを転送する際に特別なインタフェースを作成するのは面倒なので、双方のCMTインタフェースをクロス接続し、8001側でsaveコマンド、6001側でloadコマンド(というか簡単なローダ)を同時に実行し、プログラムを転送した。マシン語で4KBくらいまでであればこの形態で実用的に開発できた記憶がある。そうこうするうちにPC-6001上でもいろいろな開発環境が発表されたが、なにせあのキーボードである。初代6001ではとても開発する気にはなれず、ずっとPC-8001でのクロス開発の形でプログラミングを楽しんだ。
あれだけ一世を風靡した(と勝手に思っている)DUAD-PCだが、ネットを検索してみると、この方のページしかヒットしなかった。時代の流れだなと思う。