NW-HD1使用記

まだ購入して2日ほどしか経過していないが、簡単に書いておく。SonyStyleにて購入した。手持ちの音楽データはすべてMP3だったのでデータのATRACへの変換を検討したが、せっかくの機会なので、音質的にもより良いはずであるCDからエンコードを試してみることにした。手持ちのCDは150枚ほど、曲数にして1500ほどだが、だいたい1日ですべてのCDの転送を終えた。CDDBに登録されていないCDが数枚あったので、これは手動で登録した。それと、最初の1枚でATRAC3plus 48K,64K,256Kと聴き比べてみたのだが、48Kはちょっと中域が抜けたような音で、普段聴き続けるのにはつらい感じ。256Kは広域も伸びてなかなか良い感じ。64Kはその中間だが、256Kと64Kの差は私の耳ではそれほど大きく感じず(ダイナミックレンジと音の密度感の違いは、はっきりとわかったが...)、かつ電池の持ちも考慮して、曲データはすべて64Kで転送することにした。1曲あたりのデータ量は2MB前後で、CDからのエンコードで10秒程度、NW-HD1への転送は非常に高速で1曲あたり平均1秒たらずである。結果、音質的には満足している。同じレートのMP3は聴けたものではないことを考えると、ATRAC3plusはなかなかのものである。録音した曲はCDDBより取得された情報に従って、アーチスト・アルバム毎に分類される。自分でプレイリストも作れるようだが、これはまだ試していない。電源の持続時間は公称30時間だが、NW-HD1側で頻繁に選曲操作を行うと、そのたびに内蔵HDDが動作するので、持続時間はある程度短くなるのではないかと思う。いままではSDメモリーカードのMP3プレーヤーを利用していたが、大容量のメモリーカードが高価なので、256MBのメディアにPCからのデータ転送を頻繁に行っていた。NW-HD1では手持ちのすべてのCDのすべての曲を転送したので、毎朝曲データに悩むこともないし、いつでも何でも聴けるという安心感は何物にも代えがたい。
ひとつ残念な点は、私が購入した本体はクレードルにうまくセットできないという不具合があり、今週末に交換となることが決まっている。交換の前にデータをPCに戻せば、転送回数的には問題はないし、データ転送もかなり高速なので、特に問題はないだろうと思われる。
結論としては非常に満足である。電源を気にしなくて良いというモバイル機器の基本を押さえているし、ATRAC3plus 64Kでの音質は、私のリスニングスタイルでは十分に合格点だ。サイズ的には純粋に携帯用オーディオプレイヤーとして考えると、もう少し小さく軽くても良いかと思うが、もちろんNW-HD1のサイズ・重さも充分合格点である。小型の4GB HDDだとさらにサイズを小さくすることができるが、4GBでもATRAC3plus 64Kであれば2000曲程度入れることができ、充分に実用的だ。次は4GB版のさらに小型のHDDウォークマンの登場を期待したい。