プロアトラスW3について

プロアトラスを購入した。
アルプス社のサイトで比較的安価に購入できた。「プロアトラスW3 全国DVD」を購入したが、すべてのデータをHDDにインストールすると10GBを越えてしまうという大作である。私自身はWindows95時代からのプロアトラスユーザであり、ここ数年は毎年アップグレードしていることになる。地図ソフトの命はやはりデータの鮮度と使い勝手であり、その点で前々回のバージョンアップ(プロアトラス2002からプロアトラスの時)には大幅なユーザインタフェースの変更が行われて、その使いにくさにメーカーに抗議のメールを出すほどだったのだが、ほどなく慣れてしまった。でもやはりいまでも改悪だったと思っている。データに関しては最近の主なイベント(市町村合併や鉄道の新路線など)はざっと見てみる限り特に問題が無いようで、安心して利用できると思う。私が今回注目したのは新機能である。今回から標高のデータが提供されるようになり、ジオラマでの立体表示や地点間の断面を表示できるようになった。これらの機能で山岳地帯を見てみるのももちろん楽しいのだが、私がアマチュア無線家として注目しているのは、都市の住宅地の標高データも提供されていることである。これによって無線で交信した相手の局との間の位置関係を高さの関係でも見ることができる。電波は基本的には見通しのきく範囲に飛んでいくので、標高が高い(見通しのきく)場所での運用が有利なのだ。地図の画面スクロールなどが前バージョンにくらべてちょっと重たくなったかなとは感じるが、マシン自体の性能が向上しているので、これはそれほど問題にはならないだろう。当然のようにバージョンアップするソフトを買っても機能向上で重くなってしまったり使い勝手が悪くなったりして、購入を後悔するものが多い中、プロアトラスは地図のデータ以外の面でも購入して良かったと思わせてくれるソフトである。もちろん無線での交信にはこれからも活用するつもりである。