Google Reader専用「ByLine」を使ってみた

ByLineはGoogle Reader専用のRSSリーダーで、新着記事やスター付き記事を読み込み、オフラインでコンテンツも閲覧できるというiPhone / iPod touch向けアプリ。普段からGoogle Readerを使っているので、1,200円とiPhoneアプリとしては高価だけど購入してみた。現在のバージョンは4.0。
購入後の初回起動でGoogleのIDとパスワードを入力するとすぐに利用できるようになる。基本的な操作性はWeb版のGoogle Readerと似ており、個々のエントリに対してスターを付けたり外したりすることも出来る。最大の特徴は記事のコンテンツ(Webページ)をキャッシュしてくれること。これは地下鉄通勤の時にかなり使えそうだ。ただ、現時点で最大25件程度までしかキャッシュしないし、Wifi環境でもコンテンツのダウンロードに結構時間がかかる。それにコンテンツが複数のページにわたっている場合、2ページ目以降はオンライン状態でしか参照できない。
ただそれでもByLineを使う価値はある。それは、RSS広告業者のページによる「行き止まり」に遭遇しないこと。具体的に示そう。
ByLineなし(つまりSafariだけ)でGoogle Readerを利用すると、以下のようになることがある。
例えば、

ここで「元のソースを表示」をタップすると(Googleによって加工された「iPhone向けの」)コンテンツが表示されるのだけど、IT Proを含めた特定のサイトでは以下のように表示され、行き止まりになる。PCのGoogle Readerではこのような事は無い。

私が購読している範囲でこうなってしまうサイトは現時点では以下の通り。

これを回避するには、上記サイトでは「元のソースを表示」をタップしないことだけど、ByLineでは上記サイトでも問題なく表示される。それに、すべてのサイトについてGoogleによって加工されていない(iPhone向けでない)状態で表示されるので、個人的には気に入っている。
不具合は、私の環境だけかもしれないけど、ByLineを起動してコンテンツを読み込むと、母艦と同期する時に実行されるバックアップに非常に時間がかかってしまうようになったこと。いままで数分程度で済んでいたバックアップが5分〜10分になってしまった。通常差分バックアップが行われているのだけど、ByLineを起動すると必要以上にバックアップを取得してしまっている様子で、直後に実行されるTime Machine実行を観察してもGB単位でバックアップが行われてしまっていた。これはiPhoneソフトウェア側が原因なのだろうか?いずれにしても早めに対応して欲しい。
Wifi以外での通信環境が無いiPod touchでこそ役に立つアプリかもしれないが、現在のバージョンではキャッシュできる件数が少なく、バックアップの件と複数ページダウンロードの件があるので、これを考慮した上で購入の可否を検討すると良いだろう。