iPod shuffleを一週間使ってみて

購入してから一週間になるiPod shuffle(Apple iPod shuffle 1GB MA564J/A)。使い勝手や感想を私なりに書いてみたい。

大きさについて

以前のエントリiPod Radio Remoteとサイズを比較したけど、購入の参考にという点では、比較する事にあまり意味が無いことがわかってきた。なぜならば、現在のiPod shuffleのサイズでも十分に小さいからだ。シャツの胸ポケットに入れると底に落ちてしまい、探すの手間取ってしまう。これ以上小さく軽くなると、ますます扱いが大変になるかもしれない。ポケットに手を突っ込んで手探りで本体を見つけてそのまま操作するというのは、イヤホンプラグと操作ボタンの位置関係を覚えるまではちょっと難しい。ポケットの上から曲送りなどの操作は(ボタン面が裏になっている可能性があるので)さらに難しい。まだ所持している人が少なくてちょっと恥ずかしいかもしれないけど、やはりクリップでどこかにとめて操作するのが良いだろう。ボタン面を内側にした形でもクリッピングできる。(この場合、アップルマークとiPodの文字が外側にくる) ズボンの場合、ジーンズのポケットにクリップでとめると、ときどきボタンが押された状態になって次の曲に移ってしまうことがあったけど、これはとめる位置を工夫して解決。

操作について

iPod shuffleの操作自体は非常にシンプルで、レスポンスも良い。ただ、送り(または戻し)ボタンを押し続けたときの音声付きの早送り・巻き戻しはちょっと聞きづらく、目的のポイントで止めるには少々慣れが必要。

PCとの連携

家のデスクトップPCに接続したときのiTunesでの曲データの転送速度は結構速い。複数のiPodバイスを同時に接続してもiTunesにてちゃんと認識してくれる。以前も書いたけど、Podcastを自動で取り込めないのが惜しいところ。

クレイドル・充電について

クレイドルは小さいながらも座りが良く、何も考えずにiPod本体をセットしてもひっくり返ったりすることはない。それにクレイドルにセットされた状態は落ち着いたデザインで見映えがする。カタチ的には以前使用していたSONYのNW-HD1を付属クレイドルにセットした状態のミニチュア版といった感じ。
充電中は多少本体が暖かくなるが、気になるほどではない。取り外して触ってみてもほんのりとあたたかい程度。それより気になるのは、クレイドルからはずして再生ボタンを押しても、たまに反応が無いことがある点。電源を切ってからしばらくして電源を入れる(リセット操作する)と再生できるが、最初これがわからず少しあせった。

曲の探し方

iPod shuffleは、本体に200曲以上入ってしまう。基本的に1曲単位でしか曲送りが出来ないので、聴きたい曲にたどり着くにのはちょっとした工夫が必要。
先ず、一番よく聴くアルバム(や曲)は、一番最初に入れてしまう。どの場所を再生していても再生ボタンをトリプルクリック(3回押し)すると、一番最初の曲に戻れる。次に良く聴くアルバムは、その後ろに続ける。1アルバム10曲だとすると、少し大変だけど10回のボタンプッシュでたどりつける。そして、その次に良く聴くアルバムは一番最後に置く。iPod shuffleでは曲順の最初と最後がリング状につながっているので、再生ボタントリプルクリックの後に曲戻しボタンを10回押すと最後のアルバムの先頭から再生できる。でもこの方法でカバーできるのはスタートライン前後の20〜30曲程度。残りの200曲以上はどうすれば良いか?
その答えは、本体左下にある「曲順/シャッフル切り替えスイッチ」。最初にこのスイッチをシャッフル側に切り替えて再生ボタンを押す。するとシャッフル再生が開始される。何回か曲送りボタンを押すと、やがて目的の曲の近くの曲が再生されることに気付くだろう。ここでスイッチを曲順側に切り替えると、1曲ずつ送る(戻る)ことができるので、目的の曲までより少ないボタン操作で到達できる。この方法をうまく利用するコツは、iPod shuffleに入れたアルバムの順番を覚えておく事。個別に覚えるのが大変ならば、アーチストの読み順とか同じアーティストであれば年代順とかで並べておけばよい。

電池持続に関する安心感

shuffle以外のiPodには、必ずバックライト付きの液晶ディスプレイが装備されている。クリックホィールを操作するとバックライトが点灯し(OFFにもできるが)、これに加えてHDD内蔵の機種であればモーターが回り出すこともある。操作を続けると電池残量のインジケーターがどんどん減っていき、iPodが曲の再生よりもバックライトの点灯などに大きなエネルギーを使っていることがわかる。一方shuffleにはこのように電源を消費するデバイスが(2個の小さなLED以外は)装備されていない。選曲などの際に消費電力がどのように変化しているのかはわからないけど、選曲操作によって再生時間が短くなってしまうというプレッシャーからは解放され、上記の工夫と併せて気軽に選曲できるようになった。

小さいが故に困ること

小さすぎて使用が終わったときにヘッドフォンケーブルを本体に巻き付けることが出来ない。(ソニーのヘッドフォンを使っている)Video iPodでは本体に巻き付けて放置できるのだが、shuffleでおなじことをしようとしても巻き付けにくいしケーブルを痛めてしまうような気がする。

買って良かった?

半年前にVideo iPod(30GB)を購入したばかりで、2台のiPodを使い分けられるかちょっと不安だったけど、実際に使ってみて不安は吹き飛んだ。外出先で聴きたい曲を丹念に選ぶ事もない(というより外出先で聴く曲は定番化している)し、200曲+いつも聴くPodcastが入れば私にとっては十分すぎるほど。それに、いままでシャツの胸ポケットにVideo iPodを入れていたけど、shuffleに換えてその重さの違いに感動さえ覚えた。最近、Video iPodは新幹線出張専用になっている。