結構使える一太郎のアウトライン機能

昨日、注文していた一太郎2006と広辞苑が到着した。早速ノートPCにインストールして使用している。
今回ATOK2006と一緒に一太郎2006を購入したのは、昔、一太郎を購入したことがあり、比較的安価にアップグレード版を購入できることと、Typo修正ツールとして一太郎の校正機能が(単独で)利用できるかもというのが理由だ(私のブログは以前よりTypoが多い)。それ以外の機能には特に興味は無かったというのが正直なところだ。現に今回購入してから最初に一太郎を立ち上げたときにフリーカーソル(任意の場所にカーソルを置ける機能)を目の当たりにしてすっかり萎えていたのだが、無理矢理付属のチュートリアルを見てみると、アウトライン機能が使いやすそうだと感じて、今いろいろと試している。
このエントリを書く際にもアウトライン機能を使用しているが、構造付きの文書を書き、その構造を手軽に変更したりまとめたりするのがスムースにできる。キーボードから各種操作を行ったときの反応速度も申し分ないし、ユーザインタフェースとしての違和感も特に感じない。これは重要な点だ。いままで見つけたソフトはどれも、「どうもしっくりこない」インタフェースを持つ物ばかりだった。
文書の入力にはいままでは主にEmEditorを使用していた。これはインデントをまとめて修正した入りすることもできるので非常に便利ではあったが、タイトルと本体を分けたり、論理的な文書の固まりを一括して選択したり移動したりするのは苦手だった。校正の際にもクリップボードの助けを借りる必要がある。一太郎のアウトライン機能であればこれらがスムースに出来る。
ただ問題もある。テキストで出力するとアウトラインの情報は削除されてしまう。RTF形式で保存するとインデントという形で情報が残るようだ。それと、階層を折りたたんだ情報は保存されないようで、開き直すとすべて展開されていた。独自形式のファイルで保存しているのだから、このあたりは惜しいポイントである。【追記】いま試してみたら折りたたみの状態も復元できた。情報としてはファイルに書き出されているようだ。どのような条件で復元されなくなるのかは不明。
一太郎の中で閉じるのであれば、アウトライン機能に関してはなかなか使いやすい。blogの下書きを行い、その場で校正してカットアンドペーストで投稿するというシナリオは、なかなか良いかもしれない。
確かに一太郎は入出力形式をみても現時点ではプロプライエタリなソフトウェアではあるが、rtf形式などでデータをエクスポートできるので、この点は問題にしていない。それに、夏までにはOpen Documentにも対応するようだ。タブで階層を表す形でのテキスト出力が出来れば申し分なかったのだが、これは今後のバージョンに期待しよう。