RD-Z1発表

かねてから噂されていた東芝RD-Z1が発表になったようで、あちらこちらのページをにぎわせている。

株式会社東芝は、地上/BS/110度CSデジタルチューナやHDMI出力を搭載したハイブリッドレコーダフラグシップモデル「RD-Z1」を3月中旬に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は24万円前後の見込み。

東芝のDVDレコーダー「RDシリーズ」の新しいフラグシップモデルとなる「RD-Z1」が登場した。デジタル3波対応チューナーを搭載し、シリーズ初となるハイビジョン録画をサポート。シャーシデザインも一新した。

地上/BS/CS110デジタルと地上アナログで「ダブルチューナー」という仕様は、新しいものを取り入れるという意味では、正しいアプローチなのかもしれないが、かたや地上デジタル放送ではコピーワンス放送・かたや地上アナログ放送では従来どおり..と、番組予約する立場で考えるとどちらのチューナーで予約するのかを多かれ少なかれ意識しなければならず、使い勝手という面ではRD-X5などに軍配が上がるのではと思う。ただ、まだ発表レベルの情報しか得ていないので、EPGの使い勝手の改良などがあるかもしれない。(少なくともコピーワンス放送の取り扱いに関しては、RD-Xシリーズよりもかなり改良されたようである)RD-Z1については、私はひそかにダブル地上デジタルチューナーが搭載されるかと期待していたので、その点では残念であるが、まだ地上デジタルの放送エリアが限られている現時点においては仕方の無いことなのだろう。やはり、RD-Z1は地上波放送がアナログからデジタルに切り替わる時期の過渡的な製品と私の目には映ってしまう。

それと、地上デジタルを導入したせいか、かなり値が張るのが難点だ。「新しいもの=高品位=高価」の論理は、メーカーから見ると非常においしいのだが、消費者からみると、これのみではあまり歓迎されるべき状況とはいえない。多少の機能ダウンを伴ってもかまわないので、ローコストな商品を各メーカーにはぜひ開発してほしい。たとえば、地上デジタル対応機器であれば、現時点では必ずBSデジタルやCS110度放送受信機能を伴っているが、地上デジタルのみに絞り込んでコストダウンされた機種が登場する日も遠くは無いであろう。私は地上デジタルについてはローコストの製品動向にも注視していきたいと思っている。